Others 2 - Normal Caseback -
ここでは,1990年代以降に製造された時計のうち,シースルーバックでないものを紹介しています.
(2003/12/27, 2003/12/28, 2004/5/21, 2004/8/8)
Omega / Speedmaster Professional 'Missions Gemini 8'
(オメガ / スピードマスター・プロフェッショナル ミッションズ ジェミニ8号)
Ref. 3597 06
SSケース/SSベルト/ケース径39mm/厚さ13mm/手巻き
有名なオメガのスピードマスタープロフェッショナル(スピマスプロ)の1998年限定のミッションシリーズです.ミッションシリーズに興味があったわけではなく,たまたまスピマスプロが破格だったので2000年に購入しました.
ムーブメントはレマニア 1873ベースのオメガ1861で,17石,6振動です.ゼンマイの巻上げ感もなかなかいいと思います.針とインデックスには夜光が入っています.ちょっとブレスのコマが大きいので,フィット感はあんまりよくありません.裏蓋には,シーホースが刻印されています.
スピードマスター・プロフェッショナルについては,ここでくどくど説明せずとも,色んな書籍・HPで説明されていますので,パスします(^^;;;).
ミッションズは,1965年のジェミニ5号からアポロを経て1973年のスカイラブ3号まで,22種類のモデルが限定で販売されました.それぞれスモールセコンドにエンブレムが入っています.ジェミニ8号は1966年3月16日に史上初の宇宙船同士のドッキングに成功しました.月面着陸で有名なアームストロングが飛行士だったので,その名前がミッションマークに入っています(もう一人の飛行士はスコット).なお,マークの「IIVIII」の最初のIIはジェミニ(双子)を,残りのVIIIが8をあらわしています.
コーアクシャル脱進機の開発,フレデリック・ピゲ製の自動巻クロノグラフムーブメントの採用など,最近のオメガは個人的には絶好調だと思います.シーマスターシリーズではレイルマスター・アクアテラ・アプネア,スピードマスターシリーズではムーンフェイズやブロードアローなど,魅力的なモデルが増えました.さらに,デビルにコーアクシャル・クロノグラフまでラインナップされましたし,コーアクシャルはいずれは全モデルに搭載されるような勢いです.
個人的には,レマニア+コーアクシャルにはちょっと興味があります.その前に,シースルーバックのスピードマスター・プロフェッショナルも欲しいところですが(^^;;;)...あとはブロードアローもかなり興味があります.
ただ,私にとってのオメガの欠点は,ありふれていることなんです...時計自体はなかなかのものだとは思うのですが,そのために,なかなかオメガには手が出なくなっています.
そういう私も一つだけどうしても欲しいオメガの時計があります.それは,1994年に限定で発売されたルネッサンスです.オメガの30mmキャリバーがシースルーバックで覗ける点が魅力的です.ただ,これもアンティークだとそれほど高くないのが悩みの種...さて,どちらを購入することになるかなぁ(^^)...(2003/12/27)
Zeno-Watch Basel / Sea Hunter (ゼノ / シーハンター)
Ref. 500B/V
SSケース/SSベルト/ケース径35mm/厚さ10mm/自動巻き
2001年に入手した,ゼノのシーハンターです.オメガ・シーマスター300の針をアロー型にしたとも,オメガ・レイルマスターを回転ベゼルにしたともとれる,それでいてインデックス形状はちゃんとゼノ風にアレンジしてあるという時計です.風防もドーム型のミネラルガラスで雰囲気あるし,モデル名の赤文字もいいアクセントになっています.
この時計には,一つだけ難点があります.それは,このSSブレスのバックルが固いので,着脱で爪を傷めそうになる点です.できれば,プッシュ式にして欲しいところですが,そうするとコストが上がるでしょうから,この当りは難しいのかなぁ?
ムーブメントはETA 2824でスクリューバックです.逆回転ベゼルで,針とインデックスには夜光がついています.ちょっと針のスチールの部分が光りすぎだとは思いますが,価格が価格ですのでこの辺は許せるかなぁ?
ゼノはこの一本しか持っていませんが,なかなかよい時計を作っていると思います.個人的には,昨今のオーバーサイズシリーズはちょっとやりすぎという感は否めませんが...あと,さすがのゼノも最近ちょっと値上げ気味なのが気になるところです.
ダイバーズはよい時計が多いとは思います.Ref. 400 や 485 はなかなか秀逸なデザインだと思います.
この時計は,はっきりいってそのデザインから購入しました.古のシーハンターやレイルマスターをモチーフに,それでいてそのままではなくゼノ流にアレンジしているところが好感が持てます.
2003年にオメガからレイルマスターが復活しましたが,時針ではなく分針がアロー型になってしまい,個人的にはちょっと違和感がありました...(2003/12/28)
Longines (ロンジン)
Ref. L5 660 4
SSケース/SSベルト/ケース径33mm/厚さ7mm/自動巻き
2000年に入手した,ロンジンノ自動巻です.文字盤は,ローマ数字インデックスに細かい模様の入った白文字盤です.ペンシル型の針もなかなかいい感じです.ただし,文字盤のレイルウェイインデックスといい,ベルトの形状といい,ちょっとカルティエのタンク・フランセーズを意識しているかなぁ?
大きさ,薄さ,センターから日付ディスクまでの距離,それから巻き上げ感から,ムーブメントは
ETA 2892 だと思います.
特筆すべきはその薄さ!本当にローターが入っているのかと思わず疑いたくなります.文字盤の雰囲気といい,薄さといい,フォーマルにも使えるし,かなり重宝しています.さらに,ベルトも真ん中のコマが大きい3連ブレスで,装着感は抜群です.また,バックルも着脱しやすいはめ込み式です.
裏蓋には,ロンジンのマークとして有名な「有翼の砂時計」と参照番号が刻印されています.(2003/12/28)
その後,シースルーバックの ETA 2004 搭載の時計を手にする機会があり,自動巻の巻き味を確認したところ,この時計とほぼ同じ感じでした.その時計の大きさ・薄さもこのロンジンと同じくらいだったので,ムーブメントは
ETA 2004 の可能性が高いと思いました.(2004/8/8)
Aroma (アロマ)
GPケース/革ベルト/縦23mm/横22mm/厚さ6mm/手巻
アロマの手巻時計です.この時計は家内用です.2004年に購入しました.
デザインは,カルティエを意識しているっぽいのですが,まぁ,レディース角型だとこんな感じのデザインになるのでしょう...エンジ色の文字盤に,金色のバトン針と金色のローマ数字とレイルウェイインデックスの組み合わせは王道と言えばそうかもしれません.アロマには他にインデックスが付いていない文字盤もあって,そちらの方が綺麗なのですが,「インデックスがないと,ぱっと時間が分かりづらい」という家内の要望により,こちらを選びました.
リューズには飾り石が入っています.特筆すべきは裏蓋がないケース形状で,ケースサイドのネジをはずすことで中身を開ける仕組みになっています.これだと汗でネジ頭が錆びる心配がありません.
ムーブメントは分かりませんが,6振動だったので,ETA2512あたりだと推察しています.
家内はたまにしか時計を着けないので,「着けたいときにぱっとあわせることができる手巻は意外と便利」だとのことでした(^^)...(2004/5/21)