Movement Gallary - Automatic Winding -

ここでは,自動巻ムーブメントの画像を紹介しています

Universal 1-69
(Universal Geneve/Tradition "69")
5振動,28石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は22mm.

ユニバーサルのマイクロローター自動巻ムーブメント.マイクロローターだが,それほど巻き上げ効率は悪くない.

日付付きなので,マイクロローターの割には厚く,厚さ5.15mm.日付には早送り機構は付いていない.
Gruen 470
(Gruen/Autowind)
5振動,17石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は22mm.

グリュエンの半回転(バンパー式)一方向自動巻ムーブメント.バンパー式なので巻き上げ効率はさほどよくない.

厚さ5.5mm.ブレゲヒゲゼンマイ(推測).チラネジつきテンプ.
GT 54 (MSR T54)
(Vulcain)
5.5振動,22石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は26mm.

1968年に開発された MSR グループのムーブメントである GT 54 (旧 MSR T54).切り替え車式両方向巻上げ.テンプは12時位置に3時方向に向けて付けられている.

巻き上げ効率は悪くは無いが,巻き上げ感は個人的には今一つだと感じる.受けの一部にはペルラージュが施されている.
表の画像.ペルラージュ処理がなかなか美しい.
Ronda 2538
(Santo Joannes / Automatic)
6振動,22石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は22mm.

1970年代に開発されたロンダ(Ronda)製のマイクロローター式中三針自動巻ムーブメント.手巻付.ロンダは現在はクォーツムーブメントの製造メーカーである.

一方向巻上げマイクロローターのため,巻き上げ効率は非常に悪い.厚さ3.75mm.

日付早送り機構付き.
Felsa 690
(P.W.C.)
5振動,21石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は22mm.

1942年から製造が開始された第二世代ビディネーターの自動巻ムーブメント.両方向巻上げで巻き上げ方式はスイッチング・ロッカー式.厚さ5.85mm.

軸受けにも石が入っているのが特徴.緩急針はReed's regulator.
AS 1717
(Elgin / Selfwinding)
5振動,17石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は22mm.

おそらく1960年代頃製造されていたと思われる,日付付中三針自動巻ムーブメント.手巻付き.一方向巻上げ.日付早送り機構は付いていない.

ローターに隠れている部分に,AS独自の巻き上げ機構が備えられている.厚さ4.15mm.

派生は非常に多い.
ETA 2671
(Chandler / Starlike)
8振動,17石,7 3/4リーニュ(17.2mm).
ガラス径は20mm.

1971年に発表されたムーブメント.ただし,現行は25石であるが,これは17石.秒針停止機構と日付早送り機構は付いていない.
ETA 2824-2
(Auguste Reymond / Cacktail)
8振動,25石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は26mm.

1972年に発表された手巻付自動巻ムーブメント.両方向巻上げ.ETA2892と比較して,かなり大きいテンプを採用している.25石と石数が多いのは,手巻ムーブメントに自動巻機構を追加したためと思われる.

秒針停止機構・日付早送り機構付き.
(Grace Fabliau / Collage)
ガラス径は27mm.

上と同じETA2824-2.
ETA 2834-2
(Pronto)
8振動,25石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は24mm.

ETA2824-2にフル曜日表示を追加した手巻付自動巻ムーブメント.裏からの見た目はETA2824-2と全く同じ.

秒針停止機構・日付曜日早送り機構付き.
ETA 2892A2
(Frederique Constant / Power Reserve)
8振動,21石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は27mm.

1983年代に発表された手巻付自動巻ムーブメント.最初から自動巻ムーブメントとして設計されたため,ETA2824と比較して薄く,厚さ3.6mm.両方向巻上げ.

汎用性が非常に高い上,精度も高いものが多く,クロノメーターも多い.2892にクロノグラフモジュールを追加したムーブメントがETA2894.

秒針停止機構・日付早送り機構付き.
ETA 2893-2
(Frederique Constant / Highlife Triple Time)
8振動,21石,11 1/2リーニュ(25.6mm).
ガラス径は26mm.

ETA2892にセンターGMT針を追加した手巻付自動巻ムーブメント.裏側はETA2892とほぼ同一である.

同一メーカーであるフレデリック・コンスタントのムーブメントでも,高級という位置づけのハイライフだけに,上のETA2892とは仕上げのレベルに差がある.

秒針停止機構・日付早送り機構付き.
Seiko 7S36A
(Seiko / Automatic)
6振動,23石.
ガラス径は22mm.

セイコーの誇るマジックレバー式自動巻ムーブメント.海外生産の機械式時計に頻繁に搭載されている21石の7S26に2石追加した23石の7S36A.

仕上げは皆無で,まさに質実剛健といった趣.

日付・曜日早送り機構付き.
(Seiko / Criteria)
ガラス径は27mm.

上と同じ7S36.こちらは受けに筋目模様が入っている.
Citizen 8200A
(Citizen / Titanium Automatic WR100)
6振動,21石,11 1/2 リーニュ(26mm)
ガラス径は22mm.

シチズン(ミヨタ)の手巻付の一方向巻き上げ自動巻ムーブメント.厚さ5.67mm.主に海外生産の機械式時計に搭載されている8205の前身と思われる.

一方向巻き上げのため,巻き上げ効率はさほどよくない.また,ムーブメントの仕上げ皆無.

日付・曜日早送り機構付き.
Orient 48748
(Orient / Orient Star)
6振動,21石,おそらく11リーニュ(24.81mm).
ガラス径は28mm.

手巻なし自動巻ムーブメントのオリエント46系ムーブメントのうち,パワーリザーブ計なし・日付付き・日付および曜日早送りボタンなしのCal.48788.おそらく,国内向けオリエント・スター用.

オリエント46系自動巻は,そもそもセイコー7S系の租である70系のOEM供給が元になっており,したがってって,46系はセイコーが誇るマジックレバー式巻き上げである.受けにはペルラージュっぽい模様は入っているが,地板には磨きなし.

日付早送り機構付き.
Orient 46L40
(Orient / Orient Star Millennium)
6振動,21石,おそらく11リーニュ(24.81mm).
ガラス径は28mm.

オリエントの46系ムーブメントのうち,パワーリザーブ計とワールドタイムリングが装着された Cal.46L40.通常のオリエントスターよりも精度が上げられている.

見た目はワールドタイムなしの46系とほとんど変わらない.

日付早送り機構付き.
Orient 46E42
(Orient / Day Date)
6振動,21石,おそらく11リーニュ(24.81mm).
ガラス径は24mm.

手巻なし自動巻ムーブメントのオリエント46系ムーブメントのうち,パワーリザーブ計なし・日付曜日付き・日付および曜日早送りボタンなしのCal.46E42.

上の48748と比較しても,仕上げはほとんどされていないが,基本的な構造はほとんど同一である.

日付早送り機構付き.